この記事はフリーランスとして独立したい方(個人で事業を行う方)に向けて開業届・確定申告についての基礎的な情報をご紹介します。「開業や確定申告について概要を理解したい」という方はぜひ最後までお読みください。
フリーランスになりたいのですが、どんな手続きが必要か教えてください
結論から言うと国に届出をして、あとは毎年確定申告をすればOKです。まずは概要が理解できるよう、今回は基礎的な内容をお伝えします。
フリーランスの手続き
- 開業した届出をする
- 複式簿記で帳簿付けをする
- 年に1回確定申告をして、税金を支払う
個人事業をはじめるには
個人事業主(フリーランス)になるには、事業開始から1ヶ月以内に開業の届出をします。届出は必須ではありませんが、開業届を出すと確定申告で【青色申告】ができるようになります。
確定申告とは?
1年間の所得から国に納める税額を報告する手続きのことで、年間の売上・経費をまとめて支払う税金を申告します。
会社員の場合は会社が納税を代行してくれますが個人事業主(フリーランス)は自分手続きする必要があります。
青色申告って何ですか?
確定申告には【青色申告】【白色申告】の2種類の申告方法があります。
- 青色申告→少し面倒だけど節税メリットが多い
- 白色申告→やや楽だけど節税メリットが少ない
青色申告と白色申告の違い
青色申告 | 白色申告 | |
---|---|---|
対象 | その年の3月15日まで(または事業開始日から2か月以内)に「開業届」「青色申告承認申請書」を所管の税務署に提出した人 | なし |
記帳方法 | 簡易簿記 / 複式簿記 | 簡易簿記 |
控除 | 10万 / 最大65万 | なし |
簡単な書類を提出するだけなので対象条件を満たすのは難しくありません。
記帳方法の「簡易簿記(少し楽)」「複式簿記(少し面倒)」は会計ソフトを使用すれば大差ありません。不安な方は税理士さんにお願いするのも手です。
控除とは?
まず税金の仕組みについて説明すると、税金は【課税所得】に対して●●%という風にかかります。
課税所得とはなんですか?
【課税所得】= 売上 - 経費 - 控除 で計算します。
例えばフリーランスの売上が年間400万あり、事業のための経費に100万円かかった場合
【課税所得】= 400万円 - 100万円 - 控除
つまり、300万円から控除を引いた額に諸々の税金がかかる仕組みです。
控除がたくさんあると、支払う税金が減るということですね!
【青色申告で複式簿記】を選ぶと支払う税金が減るので個人事業主は青色申告を選択するのがお勧めです。
詳しく学びたい方は税理士さんの動画が参考になります👇
開業の手続き
開業と青色申告の書類を所轄の税務署に提出します。
提出書類
- 個人事業の開業・廃業等届出書
- 所得税の青色申告承認申請書
国税庁のHPからダウンロードできます👇
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm
漢字がいっぱいでつらいです
そんな方は会計ソフトのFreee・マネーフォワードクラウド開業を使うと簡単に開業できるのでお勧めです。
開業した後に会計機能を使う場合は有料になりますが、開業手続き自体は無料で行えます。
(備考)会計機能の利用料金
Freee | マネーフォワード | |
---|---|---|
月額料金(税抜) | 980円〜3,316円 | 800円〜2,980円 |
高く感じるかもしれませんが控除が増えると思えば個人的には許容範囲です。
私は事業はfreee、家計簿はマネーフォワードを使用しています。
どちらも1ヶ月は無料でお試しできるので、両方登録してみるのがお勧めです。
フリーランスの手続きまとめ
- 開業した届出をする(Freee・マネーフォワードで無料で簡単に手続きできる)
- 複式簿記で帳簿付けをする(会計ソフトを使うと楽)
- 年に1回確定申告をして、税金を支払う(会計ソフトを使うと楽)
複式簿記が自力でできる人はもちろん会計ソフトなしでもOKです。
ただ何が経費になるかの判断にあたり、各会計ソフトのFAQやチャット・電話サポートで相談することができるのはメリットだと思います。
以上、フリーランスの開業手続きの基礎知識でした。